オーガニックワインが二日酔いしにくい理由と酸化防止剤の影響とは?

葡萄畑2

「ワインを飲むと二日酔いや頭痛が起こりやすい」という悩みを抱えている人は結構多いのではないでしょうか。

私もこれまでに何度も経験していきたんですが、いろいろと調べているうちに「オーガニックワインだと二日酔いしにくい」とわかってきました。

今回は、オーガニックワインが二日酔いしにくい理由や酸化防止剤の影響を解説しながら、オーガニックワインの魅力についてお伝えしたいと思います。

オーガニックワインが二日酔いしにくい理由

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オーガニックワインとは、有機農法で栽培されたぶどうを原料として造られたワインの総称です。化学的な肥料や除草剤、殺菌剤、 殺虫剤、防カビ剤などを使わず、できるだけ自然に近い環境で栽培されたぶどうを使い、厳しい基準を満たして醸造されます。

認証機関の認証を得たワインだけが、オーガニックワインを名乗ることが許されています。

ぶどうの有機栽培農法については、世界共通のルールではなく国や地域によって基準が異なります。

例えば、

  • EUの「Euro leaf(ユーロ・リーフ)」
  • フランスの「ECOCERT(エコサート)」
  • イタリアの「AIAB(アイアブ)」
  • 日本の「有機JAS規格」

などがあります。

独特な有機農法が特徴のビオディナミ農法はこちらでご紹介しています!

ワインをはじめとしたお酒に含まれるアルコールが体内で分解される際には、「アセトアルデヒド」という毒性を持った成分が発生します。アセトアルデヒドは、二日酔いの直接的な原因となる物質です。

アセトアルデヒドを体外へ排出しやすくするために必要となる成分のひとつ「グルタチオン」は、亜硫酸塩によって破壊されやすいことが知られています。

通常のワインには、酸化防止剤として使われる「亜硫酸塩」や「アミン」という成分が含まれますが、オーガニックワインの場合、使用が認められている亜硫酸塩の上限量が、普通のワインと比較して大幅に少ないです。そのため、二日酔いしにくいのだろうと考えられています。

酸化防止剤がワインに与える影響

オーク樽
ワインに亜硫酸塩が添加される理由は、主に2つあります。

1つ目は、酸化防止剤効果です。ワインの酸化を防ぎ、品質を保つ目的で使われます。

2つ目は、殺菌効果です。ワイン樽をはじめとした醸造器具の殺菌、悪玉酵母や雑菌の繁殖防止など、醸造中の細菌管理の目的で使われます。

ただし、使用量が増えると脱色作用によってワインの色が薄くなったり、果実味が弱まるなどのデメリットもあります。酸化防止剤がワインに与える影響は、良い面と悪い面の両方があるのです。

あくまでもワインを選ぶ際に、ひとつの目安として考えると良いでしょう。

オーガニックワインの魅力

オーガニックワイン
オーガニックワインは、二日酔いしにくい点だけではなく、大量生産のワインとは違った嬉しい魅力があります。

  • ぶどう本来が持つ、素材の特徴や個性を生かした美味しさを楽しめる。
  • 添加物による雑味や主張が少なく、素朴で自然な味わいが心地よい。
  • ワインの原材料から醸造工程までの履歴を遡りやすく、身体にも環境にも優しい。

身体に優しく環境にも良いことに加えて、近年は飲んで美味しいワインとしてもオーガニックワインの人気が高まってきています。ぜひ、ワイン選びの参考にしてみてくださいね。